サボテンと赤い鳥の旅 その6

さて、旅の最終日。
たくさんのサボテン見て、綺麗な鳥たちやトカゲ、昆虫、
砂漠に住む生き物を見て、大満足の旅でした。
そこで、もうひとつ行きたい施設がありました。
それは、人間が地球と作ろうとした施設です。
遡ること、30年ほど前。(こわっ)
わたしは、自分で自然ノートをつけていて興味ある事を
まぁ、メモ程度につけていました。(日本でね)
1993年の新聞の記事に興味があったので
切って貼り付けてありました。

みなさん、「バイオスィア2」って覚えていますか?
1991年に、アリゾナの砂漠に大きな温室を作って
そこに地球のミニチュアの環境を整えて、人間がその中だけで
住めるか、、、という実験をしたのを。
施設の中に、砂漠環境、ジャングル、畑、波の出る海を
物凄いエネルギーを使って作りだした人口地球。
8人の科学者たちが、その中で自給自足で生きてゆけるか、、と
いう実験です。
当時、わたしはとても興味を持っていて、そして、その実験が
大失敗に終わったと、2年も持たなかったそうです。
主に、酸素不足、畑の収穫がうまくいかなかった。
中で生活していた科学者たちがどんどん、体を壊していったこと。
まぁ、普通に考えて、「そら、無理やろ」と思うでしょ。
そんな簡単に地球はできてないと思うし。
まぁ、その失敗で、どれだけ地球が複雑にできているかを
わかっただけでも大きな収穫なのでは、、とみんなに言われて
その施設は、まだアリゾナにあります。
今は、アリゾナ州立大学の研究施設として使われ
一般にも公開されているので、行ってきました。
バイオスフィア2

意外に普通の温室。

自給自足で野菜を育て料理していました。

パパイヤは生ってた。

バナナも生ってた。

これ、太平洋沿岸を真似して作ってみた
海岸線、、、、。
この下、地下に大きなタンクとかあって物凄いエネルギー使って
波とか風とか作りだしていたそう、、、
と、、いうわりには、ちょっとちゃちく見えるんですけど。

えー、こんなんで人間生きてゆけると真剣に思ったんだろうか、、、
なんか、やっぱり人間って頭いいのか悪いのか
違う方向へと向かってるよね。
たくさんの種も栽培したようですが、なかなか発芽しないものも
多かったそうです。

この施設見終わって、
やっぱりサワロサボテン凄いと思いました。
こんな過酷な砂漠で全然生きてゆけるんだもの。
人間なんて弱っちいんでしょう。
やっぱり謙遜して生きてゆかないとだめですね。
施設を後にして、人間のばかさ加減にちょっとテンションが
下がった所で、夫がまだ「バーミリアン、、、フライキャッチャー」とか
言い出すので、もうー、じゃぁ、空港に近い街の公園でも行く?
と言って車を走らせました。
砂漠の中に作られた、人口池のある公園。
あんだけ、山の中でも探せなかった「バミリアン フライキャッチャー」
こんな公園にいるんかしら、、まぁちょっと休みましょう。

わたしは、もう疲れていたので
ベンチに座って、ぼーーーーーっとジリスを見てました。
土の中に穴掘って住むリス。
いっぱい小穴があって、モグラ叩きのように
あっちから顔だし、様子見て、また違う所から顔だし、、


時々、出てきて遠くを警備。

そんなジリスを見ていたら、夫が「あーーーーーーーっ!」と。
指刺した所へ目をやると、赤い鳥がフェンスの上に。

あっ、これがバミリアン?
まっかっか。

虫を取っているのか、くるくる空中を舞って、なかなか見ずらい。
時々標識に泊まってくれる。

なるほど、確かに赤くて可愛いわね。あれだけ、山の中探したのにね。
こんな所にいるなんて。

もっとたくさんいるのかと思って、公園内をぐるぐる歩いて回ったけど
この野球場のフェンス辺りが好きのようで、ずっと虫喰ってました。
やっと見れてよかったです、、、こんな小さい町の公園で。

やっぱり、自然の偉大さを感じつつ、、、凄い凄い、自然に感謝しつつ、
再び寒いシアトルへと飛び立ちました。
また、来れたらいいなぁ、ツーソン。

長い旅話、お付き合いありがとうございました。
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